후리가나로 읽는 일본 고전
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ぬきうちししべえ
抜打ち獅子兵衛
山本 周五郎
山本 周五郎의 抜打ち獅子兵衛(ぬきうちししべえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,930자 · 24화면
簾をあげてある乗物の中に、美しく着飾った倫子の姿が見える。……心なしか、白玉のような頬が薄桃色に輝いて眉のあたりほのぼのと、希望に溢れるものの歓びの色が動いている。
供の面々も活々と眼をあげていた。
ことに和田玄蕃は、老の眼に涙さえ浮べながら、生れて初めて大地を踏むような、力強い感動で歩を運んだ。
思懸けない開運である。
老中稲葉美濃守を介して、倫子姫を御連枝松平虎之助の奥方にと懇望され、しかも親元(柘植家が改易になっているので)を美濃守が引受けるうえに、後室妙泉院には生涯扶持をするという条件だった。
――どうした訳だ。
みんな一時は夢ではないかと疑った。
お家再興の望みが絶えたことは、口にこそ出さぬが、誰しも動かしがたい事実だと感じていたのである。そして姫君だけでも世にお出し申したいと願いながら、しかし、幕府の忌諱に触れた家のこととて、それも協わぬことではないかと、半分は諦めていたのであった。
そこへ突然の話だった。おまけに、
――家中離散のなかに、身を賭して故主を護り通したこと神妙。
ということで、十五名の家来もそのまま壱岐家に召抱えられることになったのである。