일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きょこくいっちたいせいとこくみんせいかつ

挙国一致体制と国民生活

戸坂 潤

戸坂 潤의 挙国一致体制と国民生活(きょこくいっちたいせいとこくみんせいかつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,570자 · 17화면

아오조라 문고

今日、近衛内閣が挙国一致に相当成功したとすれば、夫は云うまでもなく、全く北支事変の賜物と云わねばならぬ。

そこで、あれ程執拗であった例の国民的政治常識は、今では、少なくとも社会の表面に於ては殆んど完全に、挙国一致というものへ席を譲って了った。この挙国一致なるものは、所謂自由主義者と自由主義反対者との相剋を止揚したものではなくて、前者を後者へ止揚して了うことなのだ。だから実は相剋の止揚ではなくて、相剋の単純な無視逐放なのであるが、それは後々見て行こう。――一体政治的常識というものは執拗なものである。之が形の上だけでも無視され逐放され得るためには、よほど莫大な何等かのエネルギーが必要である。而もこのエネルギーには単なる言論や思想のエネルギーでは事足りない。もっと物質的なエネルギーが必要なのである。北支事変がそのエネルギーを提供した。

なぜ併し、北支事変が、こうも強力に政治常識の首のすげかえを実行するだけのエネルギーを有てるのか。これは判り切ったことのようで、よく省察して見なければならない点だ。戦争になれば挙国一致が当り前ではないか、と云って了えばそれまでだが、併し戦争に関係が生じるとなぜ何物を措いても挙国一致が当然と考えられるようになるかが、問題なのだ。