후리가나로 읽는 일본 고전
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たんていしょうせつだんのしょけいこう
探偵小説壇の諸傾向
平林 初之輔
平林 初之輔의 探偵小説壇の諸傾向(たんていしょうせつだんのしょけいこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,887자 · 12화면
いちばん印象の新しい「ニッケルの文鎮」についていうならば、はじめからしまいまで、あの面倒くさい若い女の言葉で、ひどくこみ入った事件をさばいてゆく手際には感心した。
しかし、それにもかかわらず、この作品の内容はあまりに複雑すぎる。これはあの三倍位の長さに引き伸ばして、もっとディテール〔細部、細目〕を書き加うべきであったと思う。あれだけの長さでは、筋だけを追うことしかできないために効果が半減されている。多芸多才、能文達筆の氏にとっては、堂々たる本格探偵小説の長編に精力を集中するのがいちばん適しているのではないかと思う。「ニッケルの文鎮」の中のラジオ小僧と私立探偵との知恵くらべの一くさりのごときはその片鱗をみせたものと言えるであろう。
その他の諸氏についても言いたいことがあるが、疲れてしまったから、次の機会にゆずることにしたい。
最後に一言希望をのべておく。
いったい私は、自分ではかなり不健全な、病的な趣味を多量にもっているものがあり、かつこれは程度の差こそあれ、すべての人間に共通の現象であると思うのであるが、かかる趣味に対するアンチトード〔反発〕もまたすべての人に共通して存在するであろうと思う。