후리가나로 읽는 일본 고전
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ばんしゅうへいや
播州平野
宮本 百合子
宮本 百合子의 播州平野(ばんしゅうへいや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 106,683자 · 214화면
「今はつや子さんの妹が来ておってでありますもの、あちらもゆうにありましょうよ」
呉線が、一部徒歩連絡で開通しはじめたことは、ひろ子を落付かなくさせた。早く、三次へ行くなら行って調べて、ここを動き出したい心になった。遮断されていた鉄道地図の北のはてが、気がかりになりはじめた。
気休めと自分でもわかっているような網走への手紙を、大アスファルト通りの郵便局から書留にした。財布を手に握って、横丁をゆっくり来た。朝の十時すぎで、ほうき草の生えた魚やの竹垣のところに、きれいな白魚が干してある。新造の銀行が、そこだけの覚醒した抜けめなさで臆面もなくごたごたした角に立っているかなたに、あかちゃけた大笊の形で、工廠の鉄骨が見晴せた。そちらから、九月も末の海の風が吹いて来た。鈍青色の工廠の塀にかこまれた海岸の松並木が焦がされているのも遠目にみえた。その浜つづきに、板三枚ほどの幅の埠頭が入江に向って突出ていた。一見釣舟の出入りするようなその埠頭へ、夜になると、そっと軍人が集った。そして、人間魚雷が発射された。夜毎、そうして発射された。搭乗した特攻隊員で還るものは決してなかったし、大洋まで行ったものさえもなかった。