일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はせくらじけん

支倉事件

甲賀 三郎

甲賀 三郎의 支倉事件(はせくらじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 204,697자 · 406화면

아오조라 문고

「然らば証人は」

裁判長は牧師の道理ある言葉に少し難渋の色を見せながら、

「法廷に於ける証言を拒絶する意志であるか」

「私は神の僕であると共に」

牧師は答えた。

「法律の重んずべき事は能く存じて居ります。もし法の命ずる所として強制せられるならば致し方ありませぬ」

「さようか」

裁判長は一寸首を捻ったが、直に休憩を宣して、陪席判事に目配せすると大股にゆっくり歩きながら退廷した。

暫くすると、合議が終ったと見え、裁判長は矢張り前と同じように大股にゆっくりと歩んで現われて来た。

彼は着席すると直に証人を呼びかけた。

「改めてもう一度聞くが、証人は果して法律上の其の証言を拒む意志であるか」

「いゝえ」

牧師は答えた。

「必ずしもそうではありませぬ」

「然らば裁判長は職権を以て、証人が支倉より聞知した告白を、当法廷に於て陳述する事を要求する」

宮木判事はきっと宣告した。

神戸牧師はきっと唇を噛んで顔色を蒼白にして暫く黙っていたが、漸く決心したものと見えあきらめたように云った。

「それでは致方ありませぬ。支倉は貞を暴力を以て犯した事を明白に私の前で告白いたしました」

「うむ」

裁判長は意を得たりとうなずきながら、