일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かいぜんはあたまから

改善は頭から

丘 浅次郎

丘 浅次郎의 改善は頭から(かいぜんはあたまから)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,833자 · 8화면

아오조라 문고

一

一

昨年は二十歳の娘で自殺をしたのが幾人もあった。その理由は、丙午の年であるために、縁が遠いのを苦にしてである。まだ年の行かぬ中はさほど気にも止めずにいたのが、そろそろ嫁入りをする年頃になって、こちらで良いと思う縁談を先方から素気なく断られてみると、これではとても善い所へは片付けぬと一途に思い込み、猫入らずを飲むに至ったのであろうが、世の中にこのくらい、不憫なことがまたとあろうか。

丙午に生れようが、丁未に生れようが、人間として、少しも変りのなかるべきことは、常識で考えて見てもすこぶる明瞭であるにかかわらず、丙午の女は男を喰うなどという根もない迷信に捕えられている愚人が世間に多いために、かように可愛そうなことが生じたのであるから、これは迷信者が直接に殺したも同様である。夏の日に重い車を挽かされ、牛や馬が苦しみあえぐのを見かねて、そのためにわざわざ所々に水飲み場を設けてやるほどの善人もある文明の時代に、かような惨酷な殺人罪を黙って見ているとは、なんという辻褄の合わぬことであろう。

先達ても、ある集会の席で人の談話を聞いていると、丙午の迷信を打玻せねばならぬということには、満場一致で賛成のようであったが、さて自分の息子に嫁を貰うときには如何と問われると、丙午はやはり避けたいという人がすこぶる多数であった。