후리가나로 읽는 일본 고전
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ほうろうのやど
放浪の宿
里村 欣三
里村 欣三의 放浪の宿(ほうろうのやど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,066자 · 28화면
だが、そんなことは少しも不思議ではない。腹が減って仕方がなくなると、誰にしたって夜鷹のように餌を拾いに出掛けなければならない。だが――一つ驚いたことに、大連のかわりに、黒眼鏡がすぐ傍で、大安坐をかいて、黒パンの大きな塊りを片腕に抱え込んで、それを襤褸巾のように引き裂いて、豊かに頬張っていた。
左官は頬ペタから、骨が抜け出るほど青くなって、そのまま縮んでしまった。
「おい! 若いの。眼が醒めたか?……ところでお前は馬鹿だな。何んで昨日は俺にむかって来たのだ」
そら! 左官はまるで針鼠のように震えあがってしまった。黒眼鏡は唾の足りない口から、パン屑をぼろぼろこぼしながら、ゆっくり責め抜こうとするのかも知れない。
「時計屋はな。お前。魂のかわりに、こんどは骨ぐるみさらって行かれそうな声をたてて***********おとなしく待ってらあ、手前にも*********有りつかすんだったのに! 馬鹿だなあ」
左官は驚いた。こんな筈である道理がない! 彼はそろそろ首を伸ばした。
黒眼鏡は何んとも思ってはいないのだ。かえって彼のあの気狂い染みた突嗟の気持を、まるで憫笑しているのだ。