일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ほうろうのやど

放浪の宿

里村 欣三

里村 欣三의 放浪の宿(ほうろうのやど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,066자 · 28화면

아오조라 문고

でも、左官はさように遺恨も含まずに、憫笑する黒眼鏡の気持がまるで判らないと考えた。

「ほら、喰え!」

どたりと引き裂いた黒パンの塊を、彼の頭を目蒐けて投げ出した。

「この男はまるで、俺たちを歯牙にかけていないのだ。まるで太平洋のような度胸だな」

単純で感じ易い左官は、涙にあふれるような感動を我慢して、黒パンの塊に手を伸ばした。

「どう考えても、黒眼鏡の気持は判らない」

左官は自分の芥子粒みたいな肝ッ玉に較べて、そう考え悩まずにはいられなかった。

尊敬の念が、油然と湧いて来た。

支那服は野良犬の塩焼きと、一升ほどの高粱酒を相宿の連中に大盤振舞いして酔つぶれた翌朝から、ずっと姿を見せなかった。

「支那服と黒眼鏡は、一体どうして食っているんだろう?」

彼は不思議に考えた。だが、二人の存在は左官の貧弱な想像力では、壁坪を測り出すようには、雑作なく想像することはできなかった。そんなことを考えているところへ、当の支那服がのっそり帰って来た。油だらけの新聞紙をほごすと、焼きたてのロースビーフが、碁盤のように転がり出た。素晴らしい匂いが鼻から尻の穴へ抜け出るようだった。