일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぶんかのひ

文化の日

吉川 英治

吉川 英治의 文化の日(ぶんかのひ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 2,375자 · 5화면

아오조라 문고

文化の日、十一月三日というと、ぼくら明治生まれのものには、降る雪も――だが菊の香も明治も遠くなりにけり――の感が深い。だから文化の日の朝はいつも少年期への想いにつながる。

けさも、茶の間のえんさきで雀を見ていた。そしてふと、このごろは東京の雀もキレイになってきたなと思った。なぜなら終戦後数年間は雀までが焦土によごれてウス汚かったものである。それからやっと雀のオベベも今朝は文化の日らしく美しかった。『平和とはこういう物と名づけたり』と私はひとりつぶやいた。そのせいか番茶のかおりもばかに美味い。

もちろん近年キレイになってきたのは、あに雀のみに限らんやである。都市、服装、交通、住宅、いちおう外観はまあまあのていどにまで上昇してきた。だがまだ文化国家と誇るには文化の日を幾十秋も重ねなければ、文化万歳と呼べそうもないことは選挙演説会の会場をのぞいただけでもすぐわかる。ほんとの文化には雀の姿にあるような平和と安心がともになくてはならないものだが、各党の党士の雄たけびを聞けばやたらに不安ばかりが増してくる。といって国際間の谷間にある日本であってみれば協和と祈りしかないのだから、せめて国内喧嘩とウス汚い不精だけはやめて、都市も美しく、女性もいよいよきれいに、そして田園もその生活も小ザッパリと日本的な知恵による暮らし