후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶんげいのてつがくてききそ
文芸の哲学的基礎
夏目 漱石의 文芸の哲学的基礎(ぶんげいのてつがくてききそ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,519자 · 98화면
その約束はこうであります。「肉体の感覚美に打たれているうちは、裸体の社会的不体裁を忘るべし」と云うのであります。最前用いた難かしい言葉を使うと不体裁の感を抽出して、裸体画は見るべきものであると云う事に帰着します。この約束が成立してから裸体画はようやくその生命を繋ぐ事ができたのであって、ある画工や文芸批評家の考えるように、世間晴れて裸体画が大きな顔をされた義理ではありません。電車は危険だが、交通に便だから、一定の道路に限って、危険の念を抽出して、あるいてやろうと云う条件の下に、東鉄や電鉄が存在すると同じ事であります。裸体画も、東鉄も、電鉄も、あまり威張れば存在の権利を取上げてよいくらいのものであります。しかし一度び抽出の約束が成り立てば構わない。真もその通りであります。真を発揮した作物に対して、他の理想をことごとく忘れる、抽出すると云う条件さえ成立すればそれで宜しい。――宜しいと云ったって大きな顔をして宜しいと云うのではない、存在しても宜しいと云うのであります。他の理想諸君へは御気の毒だが、僕も困るから、少し辛抱してくれたまえくらいの態度なら宜しいと云うのであります。