후리가나로 읽는 일본 고전
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きられたさに
斬られたさに
夢野 久作
夢野 久作의 斬られたさに(きられたさに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,352자 · 41화면
……そのスンナリとした襟筋……柔らかい背中の丸味……腰のあたりの膨らみ……。
平馬は愕然となった。
……女だ……疑いもない女だ……。
と気付きながら何も彼も忘れて唖然となった。
……最初からどうして気付かなかったのであろう……恩師一柳斎の言葉はこの事であったか。あの時に、どう処置を執るかと尋ねられたが……これは又、何としたものであろう……。
と心の中で狼狽した。顔を撫でまわして茫然となった。
その平馬の前に白い手が動いて二通の手紙様の物をスルスルと差出した。そのまま、拝むように一礼すると、又も咽泣の声が改まった。
平馬は何かしら胸を時めかせながら受取った。押し頂きながら上の一通を開いてみた。
ボロボロの唐紙半切に見事な筆跡で、薄墨の走り書きがしてあった。
遺言の事
一、父は不忍の某酒亭にて黒田藩の武士と時勢の事に就口論の上、多勢に一人にて重手負い、無念ながら切腹し相果つる者也。
一、父の子孫たる者は徳川の御為、必ずこの仇を討果すべき者也。仮令血統断絶致すとも苦しからざる事。
一、敵手の中の主立たる一人は黒田藩の指南番浅川一柳斎と名乗り、五十前後の長身にて、骨柄逞ましき武士なること。