후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
――むずかしい。
と、藤吉郎自身がいったとおりの気もちを、彦右衛門は、より以上に同感しながら、大きく呻いて、
「むずかしい! ……。それはむずかしいお望みだ」
と、いった。
そして、藤吉郎の考えを、諫めたいような顔をした。
すると、
「いやなに」
藤吉郎は、急に、自分からむずかしげな顔を解いて、
「――そうまた、案じたものでもない。すべて、むずかしいことは、存外、やさしく、やさしいと見えることが、実は非常にむずかしいもの。――要は、藤吉郎の真心が、半兵衛に通じるか否かにあろう。相手が相手ゆえ、下手な策や小細工はせぬつもりだ」
と、気軽を示した。
そしてもう密かな旅支度をしはじめているのである。おそらくは、無駄と思いながら、彦右衛門は、止めることもできなかった。なぜならば、日一日と、彼は藤吉郎に対して、その智略にも度量にも、尊敬を増して、自分以上の器と信じ、人間的に、今では自分より一目も二目も上に見ているからであった。
夕方になった。
本丸の木戸口まで、約束どおり佐屋桑十は旅支度をして来て佇んでいた。藤吉郎も、その桑十に劣らない粗末な身支度をして、
「では、彦右衛門、後はたのむぞ」