후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
「御案内申してこいと先生が仰っしゃった。きょうはお客さんだから乗物まで曳いて来た。これに乗って来てください」
と、いうのである。
それと、半兵衛からの、招き状一通。披いてみると、
草隠の病骨へ、度々、おもの好きなるお訪ね、おこころざしもだし難く、粗茶ひとつ献じ参らすべく、待ち申し上げ候
栗山隠士
尾州風客どのへ
すこし人を喰ったような文言である。会わぬうちから、ずいぶん交際い難い人物らしく窺える。藤吉郎は、なんと読んだか、
「では、せっかくの乗物、いただいて参ろうか」
牛の背へまたがった。
小熊は山へ向って歩き出した。きょうの南宮山から栗原山は、秋空に鮮やかであった。この麓へ来てからこんな鮮明な山容を仰ぐことは、初めてだった。
やがていつもの土塀門へ近づいて来ると、そこに佇んで、客を待ち顔の佳人の姿が見えた。いつぞや見た折よりも、美しく身躾みをしたおゆうであった。
「あ。これはわざわざ」
藤吉郎はあわてて、牛の背を降りて、そこからは、彼女の案内に導かれた。
通されて、彼は、一室にぽつねんと置かれていた。
筧の水音が淙々と耳を洗う。
風竹が窓を撲っている。