후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
河原を上がって来た武将がある。旧友の池田勝三郎だった。
「やあ」
と、まずいう。
藤吉郎も、同じく、
「やあ」
で、済まし合う。
「城内から、湯茶兵糧のお手当、かたじけない」
「日がゆるせば、一夜は、当城へ泊ってもらいたいが」
「いや、そうもならぬ。滝川一益から援軍の催促で、にわかに、伊勢路への発足だ」
「御苦労にぞんずる。――が、大したこともあるまい」
藤吉郎は軽くいう。
「そうでもない。あの智者――武勇もある一益が、桑名、蟹江の二城の兵力で、伊勢の北八郡、南五郡の北畠の大軍と対峙するので、もう支えきれぬと、悲鳴をあげての矢の催促だ」
「ははは。あの方面も、だいぶ長陣だしなあ」
「それに、何といっても、敵は、伊勢の国司として、顕家以来の旧い名族だ。――今の大納言具教という当主も、長袖の家の子とは侮れぬ。衣冠を脱した甲冑の英雄だ。国中の名望もあるらしいし」
「たいへん敵に感心しておるのう。名族の子が偉かったら、藤吉郎など、何者ということになるな」
「いや、おぬしへいっているのではない。大納言具教の眼からすれば、斯波家の一被官、織田家のごとき、また、その一家人にすぎぬ滝川一益のごとき、相手にとるも、汚れというだろう」