후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
「そうそう。そのような噂を耳にしたこともあったが、郷里の皆の衆にも疎遠にすぎて申しわけない。――では、それなる童は、弾正どのの遺子か」
「はい。この子が、かたみとなりました」
「よい子ではないか」
「腕白者でございます」
「いや、面目ないぞ。わしの昔をいわれるようだ。――幾歳になるか」
問われると、おえつは、側にぽかんとしているわが子の膝をついて、
「殿さまのお訊ねじゃ。お答えしやれ」
と、教えた。
「え。なに」
雷の申し子みたいに、赤っ毛で色の黒い男の子は、欄間の金碧だの、侍女たちの衣裳だの、畳の縁だの、きょときょとしていたが、母に膝をつかれて、甘えるように、母の肩へ顔をすり寄せた。
「不作法な」
と、おえつは、睨めるまねして、
「殿さまへ、両手をつかえて、お答え申しあげるのじゃ。そなたの年は幾歳と、お訊ね遊ばしていらっしゃる」
いうと、藤吉郎の方を見て、にやにや笑いながら、
「七歳だい」
と、いった。
「七歳か」
と、藤吉郎は、笑ってしまった。自分の腕白時代を見るような気がしたのである。
「名は何という」
「虎之助」
「ふム。強そうな名だの」
「…………」
虎之助は、ふいに、ぴょいと起ちかけた。