후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
「すぐに」
と、何か召し呼ばれた。
急ぎ足に、藤吉郎は本丸へ行った。信長は、屋外に幔幕を張らせ、そこを参謀本部として、時稀傍らの茶屋で休息をとるくらいな程度で夜を徹かしていた。
「藤吉郎です」
幕を覗くと、そこには丹羽、柴田、佐久間、その他の重臣がみな詰め合っていた。じろりと冷ややかな眼が、一斉に、新しく抜擢された一将校の彼に注がれた。
「なんじゃ? 木下」
「殿のお召しと承って参ったのですが」
「ふム? ……。殿には今、ややお疲れのていで、お茶屋にはいって御休息中じゃが」
「そうですか。……では」
踵を回らして、彼は木立のあいだの茶亭を窺った。
侍女に茶を立てさせて、信長は一服のんでいた。藤吉郎の声がすると、すぐ起って、茶室の端に腰をかけ直した。
「藤吉郎か。――そちは信長が授けた三千の兵数を、不要なりと称して、わずか十分の一の三百名に書き改め、その指図書をば、重臣どもへ突き返したそうだが、一体、如何なる所存か。柴田、佐久間の老巧ですら、三千の兵と五千の人夫を引き具して、あの敗北を遂げたものを。――いかにその方に奇略ありとも、よも三百の小人数で、使命を完うする目算もあるまいが」