후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
内裏の修築にも莫大な工費をかけていることは、耳にも聞き眼にも見ていた。
それを、堺だけが、
「御命は奉じかねる」
と、断ったのである。
その上、市外に塹壕を掘ったり、櫓など築いて、防戦の用意怠りなく、
「ござんなれ」
と、強がったのである。
信長の気性、激怒したにちがいない。一挙、京都から襲せて来るかと、去年も騒いだが、その時は、来なかった。堺など、眼の中にもないように、岐阜へ帰ってしまったのである。――が、今度、再度の上洛には、捨てておかない動きが見えた。急遽、阿波三好党が、海をこえて、加勢に上陸したのも、その気配が早くも聞えたからであった。
こうして、堺は、武力と武力のあいだに、板ばさみとなっている現状だった。――この際、堺の文化を、破壊から救い得れば、それはただ町民のためばかりではない。宗易がいう通り、国家の損失を救うという大きな意義にもかなうわけである。
――今宵。
人々は、宗易のことばと、茶室に在る落着いた思慮から、初めてそう心づくと、誰ひとり、宗易の提案に、異議をはさむ者もなかった。
その晩のうちに。
各※(二の字点、1-2-22)の私財から会所の公有金、そのほか悉皆、堺の現金を寄せあつめて、密かに、船へ移した。