후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
「新規にいただきました五百貫の恩地は、斬り取りいたしとう存じますが」
と、願い出て、信長のゆるしを得ると、もう正月七日は、洲股の城にいた。
「味方の一兵一卒も損せず、主君の領土の一木一石も用いずに、築きあげたこの城だ。五百貫の禄地も、敵から斬り取って、天禄を喰おう。――秀吉はそう存ずるが、彦右衛門や、一同の考えはどうか」
帰ると、諸士へ計った。
蜂須賀正勝は、旧名の小六を捨てて、この正月から、彦右衛門正勝と改めていた。
「おもしろい」
彦右衛門は、今では全く藤吉郎に心服していた。信長から「後見に」とはいわれても、ほとんど、臣下の礼を執って、さらに旧縁にこだわらなかった。
「さらば」
と、奇略の兵を放って、その月から近郷の領地を攻めにかかった。もちろん斬り取りする領土は美濃のものであった。
信長から与えられた禄高は、五百貫であったが、斬り取りした領地は千貫に余っていた。
信長は聞いて苦笑した。
「あの猿一匹で、美濃一国を奪るに足りる。苦情をいわぬ男も世にはあるものだ」
地盤はできた。
気はすでに美濃を呑んでいる。
けれど、敵の本城、稲葉山から遠い飛領などは斬り取りできても、さて一水を隔てた斎藤家の本領は、さすがに頑としたところがある。