후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,911자 · 353화면
……ですから、あんなあどけない容子もありながら、折にふれては、男も及ばない剛毅なところがあったりして、私なども、ままびッくりさせられることがあるのでございます」
尼のことばが切れたのは、そのとき当の於通が、ふくさに茶碗をのせ、楚々と、友松のまえにそれをささげて来たからであった。
茶礼をして、のみほした茶碗を、友松が返すと、於通は、次に尼のために、また炉へ茶をたてにかくれた。
「そうでしたか。いや、そうでしょう。あの教養も、安土の大家で、身につけたものでしょう。――そして今は、あなたのお手許で、ゆく末、よい禅尼にでもなるために、勉強中というわけですかな」
「とんでもない、あの子は、田舎ぎらいです。ひと頃の安土の御城下やお城うちの、すばらしい繁栄やら、海外からいっさんに流れこんだ異国の文化にも、すっかり馴じんでおりますから、尼院生活など、夢にも思ってはおりますまい」
「なるほど、それも無理ならぬことですな」
「いまの世には、無数な尼僧がおりますが、たれとて、われから好んで尼院へ入った者などありませぬ。わたくし達はみな乱国のあらしに吹き落された梢のない花々です。