후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,911자 · 353화면
本来、かつては、主人のおもい者だった婦人。もっと、いんぎんにあるべきだが、門口で変な男と感じられる者を見てしまい、尼の住居というのに、世間もはばからず音曲をかき鳴らしたり、酒杯のあとなど見るに至っては、つい尊敬を欠くのもしかたがないと、自身へいいわけを持ちながら意識してぞんざいな態度をとるのだった。
日頃も、好まない客には、好まない顔をしてみせる尼なので、清左衛門が非礼であろうと、何であろうと、尼としても問うところではない。
あたりを取片づけている於通にむかい、笑いばなしなどしかけていた。清左衛門も、つれの漸蔵主と、何やら私語していたが、やがて蔵主から尼へ、
「ちと重要なおはなしがあるので、その若い女子を遠ざけて給わるまいか」
と、云い出した。
お安いこととして、尼は於通に旨をふくめた。於通は退がる。清左衛門はかたく改まって口をきり出した。
密談とは、こうである。
いよいよまた避けがたいものが始まる形勢が濃い。今までのは、こんどの戦争にいたる前提戦にすぎず、こんどこそ天下わけ目の争いとなろう。いや、それはもう眼前に始まっている。――伊勢その他の各地において。