일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,911자 · 353화면

아오조라 문고

当然ないたずらが、夜どおし、かの女をなやました。

やっと、夜が明けてから、仮屋のすみで、すこし眠ったが、朝の兵糧を分けてもらうと、逃げることに、心をきめた。

こんな雑兵の中でない、総軍の大将の陣所へゆき、その保護を求めようと考えたのである。

ところが、犬山を出てから道をまちがえ、どことも知れない野末をあるいていると、そこでも、三名の兵にゆき会い、いきなりまた、ゆうべのような悪さを挑みかかられたので、

(馬鹿ッ)

と、罵って、足のかぎり、野を逃げ走っていたのであった。

小娘のけんまくに驚いたか、それとも、遠い並木道に、秀吉の行列が見えたせいか、野良犬兵は、あっけにとられた顔していた。

秀吉が、遥かから、蝶と見たのは――かの女が、もう追っても来ないものを恐れて、なお走っていた姿だったにちがいない。

「於通というか」

秀吉は、自身でいろいろ訊ね出した。

こんな所をなんの用があって、さまよっているか?

年はいくつ。生地はどこ。親の名はなんと申すか――など、かなり細かい。

於通は、きのうも木曾川べりで、池田の物見隊へ語ったとおり、つつまず、怯まず、身の上を、はなした。