후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,911자 · 353화면
左衛門、その心得で、働こうぞ」
「よし、わかった」
左衛門康通と、平八郎忠勝は、ちょっと、馬首を横に向けて、
「鉄砲隊は、三段にわかれ、道をいそぎながら、交互、一組ずつ折敷いて、対岸の敵を、撃ち浴びせては、進んで行け」
と、いう命をさずけた。
川水の早さにも似て、敵は、向うの岸を急いでいるので、こっちも、それと同調して、急ぎ足をつづけているため、挑むにも、作戦するにも、また隊伍の編制替えも、すべて駈け足をとりながらやらねばならぬ。
――が、この命令一下とともに、三段になった鉄砲隊は、まず、その第一組から、水ぎわ近く折敷いて、ドドドドッと、撃ち始めた。
水辺なので、銃声は、何倍にも大きくひびき、弾けむりが、ばくばくと、幕をひいた。
すぐ、その組は、先へ駈け出し、次の組が、銃口をそろえる。そして駈け出すと、またすぐあとの組が代って、対岸へ撃ちあびせる。
秀吉方の人数の中に、バタバタと、仆れる影が見えた。
あきらかに、急行軍中の列は、動揺し出した。何か、ののしり騒ぐ声と、そして動作とが、手にとるようにわかる。
「や。何者か、あれしきの小人数をひきいて、挑みかかっておる者はいったい誰か」