후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,911자 · 353화면
氏郷は、眸を澄ませた。勝入がそこで大きく頷いたのをみる眼だった。
「これも世の流説ではありましょうが、近頃、こんな沙汰も耳にしました。――故右府様の御他界に伴うて生じた合戦やら諸事情も、ここ一先ず落着を見、ともあれ平定に帰した上は、筑前どのも、その身を輔佐の分にとどめて、すべての権を、旧主の遺族に還すにちがいない。それには、いかに筋目を立てても、三法師君では幼少に過ぎるゆえ、天下の跡目には、どうしても信雄卿を立てることになるであろう。また、そうなくては、筑前守として、義も立つまい。織田家の恩顧に酬ゆる道もかなうまい――などと専ら聞くのですが」
「まずいのう。……まるで旱に火を撒くような言葉じゃ。あの御方の底意が見え透いておる。――却って、その逆の来ることが分らぬとみゆる」
「が。あの御方は、本当にそんな甘いお考えを抱いておらるるのでしょうか」
「おるやも知れぬ。何せい、気のよいお公達の胸算用では」
「必ず、大坂表にも聞えておりましょうし、かくては、相互の御意志に、齟齬が増すばかりですが」
「いや。困ったものよ」
勝入は、さらに、歎息した。
池田勝入も、蒲生氏郷も、秀吉の将として、秀吉とはとうに完全な主従関係に結ばれて来たかのように一般には見られていたが、大乗的陣営を離れて、勝入個人とか、氏郷個人とかの、個々の立場