후리가나로 읽는 일본 고전
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しんのあいこくしん
新渡戸稲造論集
新渡戸 稲造
新渡戸 稲造의 新渡戸稲造論集(しんのあいこくしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,620자 · 196화면
その食物を得るには痛く艱難せねばならぬ。即ち種々の不自由を経ねばならぬ。然るに何故にこんな不自由なる有様を自由と名づけるかといえば、彼ら動物間には法律や輿論の如き制裁力が弱いからである。しかしこれは最も低い階級の自由であって、我々の尊ぶ自由というはかくの如き野卑なものでない。財産と生命が安固にして夜は戸を閉じなくとも高枕で眠り、他人と説を異にしていても大手を振って往来を闊歩する如きことこそ真の自由というものである。即ち社会に秩序があって暴力に対する恐怖心が不必要になり、あるいは自分の説の行わるる希望を懐き、あるいは自分の疲れた体を憩うて身体の健全を維持する望を懐き、積極的行動を為しても、何人もこれを妨ぐる者なく、相互の生命、財産、思想、人格を尊敬する様になって、始めて自由が実現されるのである。自由の実現には一方必ず社会の秩序、法律の完備が伴うている。故に法律なくして自由は思も寄らない、社会の尊敬なしに個人の自由は実現出来ない。孔子の「心の欲する所に従えども矩を踰えず」というたのは自由の定義として適切である。単に心の欲する所に従うだけでは、あるいは矩を踰えるの恐もある。