후리가나로 읽는 일본 고전
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しんのあいこくしん
新渡戸稲造論集
新渡戸 稲造
新渡戸 稲造의 新渡戸稲造論集(しんのあいこくしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,620자 · 196화면
私の要点は、どうか教育に志す以上は吾々が教育家たるの資格を具えたい。その資格とは即ち免状の有無ではない、志と力の資格を具えたい。実益的教育と修養的教育とは謂わば有限責任と無限責任の差があるように思われる。技術的の教育(現金的教育)は有限的の責任で、これだけあればよいと数に定まりがありますが、修養的教育は無限責任であくまでも児童が後日死ぬるまで人生観を誤まらないように、正しき人生観の材料を与うるのが即ち教育家の最も務むべき所であって、専門学で以て技術を授くるのとは大層違う所であります。
私は昔の歌を能くは知りませぬが、少しばかり聞いた中に感じた一首がある。『古今集』に「白露の色は一つをいかにして秋の木の葉を千々に染むらん」という歌があります。なるほど白露は色があるかないか知りませぬが、あっても一つである。その白露が如何にして秋になれば紅葉は紅に銀杏は黄色に染むるであろう。自ら何んの色なきに種々に木の葉を染めるとは実に奇妙な力である。学術より論ずれば木の葉を染めるのは露の作用ではないけれども、この歌に面白い意味があるように思われます。専門学者ならば己れは法学、己れは農学、己れは工学と明かに露の色が着いているが、教育家なるものは専門的色なき人格である。