후리가나로 읽는 일본 고전
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しんのあいこくしん
新渡戸稲造論集
新渡戸 稲造
新渡戸 稲造의 新渡戸稲造論集(しんのあいこくしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,620자 · 196화면
とこういうのも宜いが、それよりは「お前がそんな事をすると、あのおじさんに笑われるぞ」というと直ぐに廃めてしまう。人に笑われるほど恐ろしいものはないというのが、今日のところでは日本人の一つの天性だ。日本では名誉心――栄誉心が一番に尊い。であるから今いう職業のことでも同し道理である。大工や左官が卑しい者だといっていると、誰もそれになるのを嫌がる。軍人ばかりを褒めると、皆軍人になりたがる、いわゆるオダテが利くのである。それでどんなに必要な職業でもそちらに向かない。しかし政府のいうことなら大概な事は聴く。いわゆる法律を能く遵奉し、国家という字を頗る難有がる国民であるから、法律を以て職業の順序を定めるも宜かろう。しかし県令や告諭ぐらいでは覚束ない。内閣会議にでも出し、それから貴衆両議院で決めて、かなり人の嫌うような職業を重んずるようにする法令でも発布したら、あるいは利目があるかも知れぬ。けれども日本人はオダテの利く人間だから、そんなことをするよりも、遊ばせとかさんの字をモット余計に使うようにすれば、大分利目があろうかと思う。「車屋さん、どうぞこれから新橋まで乗せて往って戴きたいものです、お挽きあそばせ。