후리가나로 읽는 일본 고전
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ほしのくんのにるいだ
新版・星野くんの二塁打
吉田 甲子太郎
吉田 甲子太郎의 新版・星野くんの二塁打(ほしのくんのにるいだ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 10,945자 · 22화면
そういわれると、今までいっしょうけんめいにおさえていたことばが、光吉のくちびるからいちどにとびだした。
「ぼく、どうしても決心がつかないんだ。」
かれはとうとう、きょう学校で選挙のあったことから、いっそ拝賀式の当日は欠席して中条にかわってもらおうかと思っていることまで、のこらず母に話してしまった。
「ぼく、自分だけで考えて、代表をやめるかやめないか決心するつもりだったけれど、わからなくなっちゃったんです。」
かれはさいごにそういって口をつぐんだ。
母は仕事の手をとめて、じっと光吉の顔を見つめた。
「つまり、おまえは、やぶれた洋服を着た生徒がいては学校の面目にかかわるというのだね。」
「――。」
「だけど、洋服が口をきいたり、新年のあいさつをしたりするわけではないでしょう。」
「そりゃそうだけど――。」
「それなら、代表でごあいさつをするおまえの心さえよごれていなければ、さしつかえないようにおかあさんには思えるのだがね。」
「――。」
「さもなければ、お金がなくてやぶれた着物を着ている人は、みんないけない人だということになりはしないかい。」
「そんなこと――。」
「おまえのおかあさんも、着物ではんだんすると、あんまりいいおかあさんではないことになりそうだね。