일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんぱん ほうろうき

新版 放浪記

林 芙美子

林 芙美子의 新版 放浪記(しんぱん ほうろうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,330자 · 497화면

아오조라 문고

「たい子さんとこは、信州から米が来たって云っていたから、あそこへ行って見ましょうか。」

「そりゃあ、ええなあ……」

そばにいた伝治さんの細君は、両手を打って子供のように喜んでいる。ほんとうに素直な人だ。

(六月×日)

久し振りに東京へ出て行った。新潮社で加藤武雄さんに会う。文章倶楽部の詩の稿料を六円戴く。いつも目をつぶって通る神楽坂も、今日は素敵に楽しい街になって、店の一ツ一ツを私は愉しみに覗いて通った。

隣人とか

肉親とか

恋人とか

それが何であろう

生活の中の食うと云う事が満足でなかったら

描いた愛らしい花はしぼんでしまう

快活に働きたいと思っても

悪口雑言の中に

私はいじらしい程小さくしゃがんでいる。

両手を高くさしあげてもみるが

こんなにも可愛い女を裏切って行く人間ばかりなのか

いつまでも人形を抱いて沈黙っている私ではない

お腹がすいても

職がなくっても

ウオオ! と叫んではならないのですよ

幸福な方が眉をおひそめになる。

血をふいて悶死したって

ビクともする大地ではないのです

陳列箱に

ふかしたてのパンがあるけれど

私の知らない世間は何とまあ

ピヤノのように軽やかに美しいのでしょう。