후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,076자 · 256화면
三
大正九年も終る暮の巷を、夕ぐれ時に銀座の、盛な人渦の中を、泳ぐというより漂ってわたしはいった。
クリスマス前の銀座は、デコレーションの競いで、ことに灯ともし時の眩ぐるしさは、流行の尖端を心がけぬものは立入るべからずとでもいうほど、すさまじい波が響みうねっている。これが大都会の潮流なのだろうと、しみじみと思わせられながらわたしはゆく――
今年の花時、花が散るとすぐあとへ押寄せてきた、世界大戦後の大不況のドン底の年末だとは、銀座へ来て、誰れが思おう、時計に、毛皮に、宝石に、ショールに、素晴らしい高価を示している。そしてその混雑の中を行く人は、手に手に買物を提げている。高等化粧料を売る資生堂には人があふれている。それも婦人ばかりではない、男が多かった。関口洋品店は流行のショールがかけつらねられて、明るさはパリーなどを思わせるようで、その店も人でざわざわしていた。美濃常では、帽子や、手袋や、シャツや、どれが店員なのか客なのか、見分けられないほどに黒く白かった。わたしはその中をぼんやりと歩いた。
華やかな笑い声がきこえる。はっと我にかえると羞明しい輝きの中にたっている自分を見出した。