일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

めいじびじんでん

新編 近代美人伝 (上)

長谷川 時雨

長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,076자 · 256화면

아오조라 문고

その実例は呂昇が上京のおりの定席である、有楽座の座席を見渡せばすぐに知れる。はじめ有楽座が彼女を招いたおりの高給は、いまでは有楽座にとってはなんでもない額になってしまった。有楽座の弗箱といわれるほど、呂昇が出れば満員つづきなのである。そしてまた、呂昇にとっても有楽座は大事な席であった。彼女が東京で得た知己は、彼女に輝かしい光彩を添えたのはいうまでもない。それあればこそ、彼女は長年の苦境をぬけて、専属していた大阪の松の亭からはなれ、自由になるようにもなり、阪地の名ある太夫の仲にあっても、巍然と、呂昇の看板を高くかかげられる位置になったのである。呂昇が東京に盛名を得たのは鴈治郎の全盛期の半頃からであったと思う。なかごろ呂昇は咽喉をいためたことがある。彼女のあの嬌音はもう昔のものとなってしまうのかと、その折は特別に贔屓というほどでないものでさえおしんだ。彼女の病気には、高価なラジウムが用いられてあるということも噂された。手をつくした治療の結果は、決して以前とかわらない声になったと伝えられた。それは今からたしか六、七年前の霜月頃のことであった。寒さと小雨のふる夜、泥濘をことともせず、病気静養後の呂昇の出勤へと人は道を急いだ。