후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,076자 · 256화면
そして有楽座の座席は臨時の補助椅子までふさがって満員になってしまった。しかもその満員は悉く紳士淑女の集りであった。呂昇熱は――呂昇支持者はそういう階級に盛んだった。
私はそのおりのきらびやかな服装の集りと、高価な煙草や香料のかおりと、先夜の綾之助へ集った聴衆の埃りっぽさ暗さを思いくらべて、綾之助の人気は堅実なものだと思った。しかしながら彼女の芸には、もっと情熱がなくてはいけないと思った。呂昇にそうした明るさと華やいだ人気があるのが誇ならば、綾之助には民衆と親しみのあるのを大きな誇としなくてはならないと考えながら、呂昇のことを心覚えに記しておいた古いノオトを出して見た。
――呂昇全快、呂昇復活の人気は十五日間を客止にした景気となった。そのおり信州から呂昇に相談をかけて来たが、一ヶ月七千円だすならばと彼女は答えた。これが外国の演芸界のことでもあれば、名ある唄女の一夕の出演にも、驚く金額ではないかも知れないが、貧乏な国の、しかも多く旅芸人を拾いあげて、安価興行をしなれて来ているものには、それこそ思いもかけぬ高びしゃであったのだろう、信州の興行人は彼女の見識に煙にまかれて手を引いてしまった。