후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,076자 · 256화면
そうした家庭の主婦である鎌子の夫は、子爵故曾禰荒助氏の息で、若く華やかな貴公子連の間にも名高い、寛濶派手者で、花柳界に引張り凧のお仲間であった。
鎌子は淑女としての素養はすべて教育された。その上彼女は麗質美貌であり、押出しの立派な伯爵若夫人であった。夫の寛治氏は、彼女も好んで迎えた人であり、五歳になる女の子をさえ儲けていた。夫に対する愛が、彼女にあれば――子を思う誠があれば――そうした間違いが、どうしてしでかされようかとは、誰人も思うところであるし、寛治氏が妻を愛しむ心が深ければ、そうした欠陥が穿たれるはずはないとも思うことでもあるが、人間は生ているかぎり――わけても女性は感情に支配されやすい。そうした夫妻の間にすら、こんな事実が起ったのは、何からだと考えなければならない。
信頼するに足りるその当時の記事を抜くと、最初は『東京朝日新聞』の千葉電話が、
七日午後六時五十五分千葉発本千葉駅行単行機関車に、機関手中村辰次郎、火夫庄司彦太夫乗組み、県立女子師範学校側を進行中、年若き女飛び込み跳飛ばされ重傷を負ひしより、機関手は直に機関車を停めたるに飛込み遅れたる同行の青年は斯くと見るや直に同校の土堤に凭り蒐り様短刀にて咽喉部を突きて打倒れたり。