후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,076자 · 256화면
よくこそ時機のくるのを待っていたと思いながら、日記のなかの、ある行にゆくと、瞼を引き擦るのであった。それで私に、そのあとでの、故人の感じはと問えば、私はこう答えたい気がする。
蕗の匂いと、あの苦味
お世辞気のちっともない答えだ。四月のはじめに出る青い蕗のあまり太くない、土から摘立てのを歯にあてると、いいようのない爽やかな薫りと、ほろ苦い味を与える。その二つの香味が、一葉女史の姿であり、心意気であり、魂であり、生活であったような気がする。
文芸評に渡るようにはなるが、作物を通して見た一葉女史にも、ほろ苦い涙の味がある。どの作のどの女を見ても、幽艶、温雅、誠実、艶美、貞淑の化身であり、所有者でありながら、そのいずれにも何かしら作者の持っていたものを隠している。柔風にも得堪ない花の一片のような少女、萩の花の上におく露のような手弱女に描きだされている女たちさえ、何処にか骨のあるところがある。ことに「にごり江」のお力、「やみ夜」のお蘭、「闇桜」の千代子、「たま襷」の糸子、「別れ霜」のお高、「うつせみ」の雪子、「十三夜」のお関、「経づくえ」のお園――と数えれば数えるものの、二十四年から二十八年へかけての五年間、二十五編の作中、一つとして同じ性格には書いてないが、その底の底を流れて、隠しても隠しきれない拗ねた気質は、