일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いちかわくめはち

新編 近代美人伝 (下)

長谷川 時雨

長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (下)(いちかわくめはち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,172자 · 277화면

아오조라 문고

その前年かに、泡鳴は小説「耽溺」を『新小説』に書いている。自然主義の波は澎湃として、田山花袋の「蒲団」が現れた時でもあった。

ここで、泡鳴と清子の、不思議な生活がはじまることを書こうとする前に、婦人解放の先駆、青鞜社の文学運動が、男の連中をも、かなり刺激したことを思出した。生田春月さんが、花世さんに求婚したのも、そんなふうな動機だった。

そしてまた、そのころは、自由劇場が、小山内さんによって提唱され、劇運動の炬火を押出した時でもあった。

偶然といえば、今、わたしが机にむかっているところは、赤坂檜町である。十番地は乃木坂のちかく、わたしの住居の裏の崖の上になっている。いま、音楽家の原信子の住んでいるところとの間になっている。あたしが、はじめに赤坂の家から遠藤清子のお墓にゆくところを書きだしたのも、ふと、その事を思ったからだ。しかも、泡鳴が清子を訪れたのは十二月の一日がはじめてで、十日にはもう大久保へ移転している。

今日は、昭和となってから十二年、もっとも画期的な年の、南京陥落をつげたその十二月であり、暦は廿二日だが――新劇運動の親、小山内薫氏のなくなったのも、クリスマスの晩で、十年前のこの月廿五日の宵だった。