후리가나로 읽는 일본 고전
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いちかわくめはち
新編 近代美人伝 (下)
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (下)(いちかわくめはち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,172자 · 277화면
新しい弟子の静枝も、学海居士が名づけたのだった。
彼女は、好物な甘いもので、苦いお茶を飲んで、閑かな日が、気持ちよげだった。
「こんやは一ツ、静ちゃんに『舌出し三番』でも教えるか。」
といったが、古い日のことを思出したのであろう、お前の踊の師匠だった、おとねさんは、しどいよ、と言った。
おとねさんという名をきくと、静枝は故郷の新潟の花柳界を思いだした。静枝の踊の師匠は、市川の名取りで、九代目団十郎の妹のお成さんという浅草聖天町にいた人の弟子だった。
「そういえば、お師匠さんが新潟へお出になった時、あたしはまだ小っぽけでした。お揃いの浴衣を着て、川蒸気船の着く、万代橋の川っぱたまで、お迎えに出ていましたっけ。」
「うん、そんなこともあったっけね。」
九女八は凝と、庭の鷺草を見つめた。
新潟の花街で名うての、庄内屋の養女だった静枝までが、船着き場へ迎いに並んだほど、九女八の乗り込みは人気があったのだが、それも、会津屋おあいといった芸妓が、市川流の踊りの師匠で、市川とねと名のっていたから、同門の誼みで、華々しく迎えたのだった。
土地の顔役で、江戸生れのお爺さん、江戸鮨の孫娘に生れた静枝は、直江津までしか汽車のなかった時分の、偉い女役者が乗込んで来た日の幼かった自分の事も、あの、日本海の荒海から流れ込んでくる、万代橋の