일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いちのくらさわなんりょう

新編 風雪のビヴァーク

松濤 明

松濤 明의 新編 風雪のビヴァーク(いちのくらさわなんりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,081자 · 51화면

아오조라 문고

にわかに不安がぞくぞくと押し寄せて、私は反撥的に皮膚を張り切らせた。――大聖寺平への斜面はアイゼンのツァッケが氷雪に噛みつくように素晴らしく利いて、一直線に下降した。荒川小屋と覚しきものの屋根が、薄黒い山襞の蔭に識別された。大聖寺平のコルから水平にトラバースして難なくその前に立った(一七・四五)。

高度は高いがここは小尾根の蔭になって薄暗い。小広い雪野原、ところどころに樺の矮樹が叢生して、その真っ只中に真っ暗なガラン洞の小屋が控えてある。入口は一面の雪に閉ざされ、窓から眺めると中は一面の真っ暗な雪野原であった。だがここに来るまでこんなものを見向きもしないはずであった、そして普通ならば無気味で近寄ることさえはばかるであろうこの無人小屋が、なんと懐しく感じられることか。ガラス窓越しに覗き込んでいるうちに、突如、悪魔が私の頭をかすめた。その瞬間、半ば無我夢中で私はピッケルを振った。窓を壊した。押し開いた。そして私は中に入ってしまっていた。均衡は破れたのだ。

なんの均衡か。天候の不安もあった。燃料も不足を告げていた。しかも、大切なマッチがもはや残り少なになっていた。