후리가나로 읽는 일본 고전
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りょしゅう
旅愁
横光 利一
横光 利一의 旅愁(りょしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 576,941자 · 1138화면
三人は幾らかの酔いも醒めてしまって三島達の後姿を見送っているとき、
「ほう、ほう。」とまた三島は三人の方を振り返って遠くから叫んだ。そのうちに停っていた自動車のドアを開けて中へ消えると、真紀子も後から皆に手招きして乗り込んだ。その途端、自動車は待ちもせずそのまま簡単にずるずる辷り出して橋を渡っていってしまった。
「あッ、これやいかん。」
と久慈は云うと周章てて停っている別の自動車へ飛び乗った。そして、皆も待たず三島の自動車の後を追わしていったが、もう三島たちの車は、真青な瓦斯灯の光りの張った鏡のようなコンコルドの広場の中を突き辷っていた。別に何んの驚くべきことでもないと思っても、それでも久慈は不安だった。矢代や沖も当然後から追って来るものと思って前の二人の車ばかり見ているうちに、車はオペラの方へ消えて見えなくなった。あの二人をそのままにしておけば何事か今夜は起るにちがいないと、久慈はだんだん不安が増して来た。しかし、起ったところで今は独身の二人であった。それならむしろ出来事は二人にとって何かの幸福の原因になるかもしれぬと思った。彼は急に車の速力を停めさせた。