후리가나로 읽는 일본 고전
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りょしゅう
旅愁
横光 利一
横光 利一의 旅愁(りょしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 576,941자 · 1138화면
金串に刺した鳥肌が火の上でじじッと脂肪を垂らす音を聞きながら、彼は千鶴子と槙三に御馳走をするその前に、ルネッサンスの中核を嗅ぎあてることの出来た午前を、山小屋に来た甲斐があったと喜んだ。それはまことにほのぼのとした白光の世界を望む思いのする、午前のひとときの喜びだった。
人間の知力というものを人の持ちものの最低のものと観破した聖トマスの謙虚さが、つまり、あの見事なルネッサンスの花を咲かせたのだなア、しかし、今の東洋にはそれ以上の謙虚さが根柢に残っている。それが良いのだ。とまた彼は胸中でひとりこんなに呟いて感服し反省した。
そう云えば、聖トマスという英語はフランス読みに換えるとサン・トーマとなる。サン・トーマ寺院はルクサンブール公園から数町とへだたらぬ所にあった。一度千鶴子と二人でこの寺院を矢代も訪れたことがあったが、内陣の壁画に野蛮人のひれ伏している頭上高く、誇りやかに十字架を輝かせた図の多いのに不快を感じ、よく調べもせずすぐ外へ出て来た記憶のあるのがそこだった。蛮人という生命の資本のごとき活力に知性の槍を突き刺してこれを殺したギリシアのかつての滅亡の因が、その寺院の中にも生い繁っていたのである。