일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りょしゅう

旅愁

横光 利一

横光 利一의 旅愁(りょしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 576,941자 · 1138화면

아오조라 문고

誰もみなそれに賛成だった。矢代は豊かなこの夜の空気にまだ心残りを感じたが、初めての出席に千鶴子と同様長居するのも気がねせられたので、先に失礼する旨を述べて侯爵に挨拶した。すると、久木男爵も「それじゃ、わたしも」と云ってともに立った。遊部とみち子も隣室から出て来た。

「今夜は近ごろにない面白い夜でした。また今度もこの続きをひとつやって下さい。」

あながちお愛想とは思えぬ上機嫌な気色でそう男爵は一同に頼んでから廊下の方へ出ていった。矢代も一瞬立ち停ったような千鶴子の大きな眼を掠めて見ながら、そのまま部屋を出ていった。

門外の冷えつめた夜気の底から、道路工事の焔が塀に沿いタールの臭いを吹き流していた。久木男爵の自動車の扉が匂わしい銀鼠色のクションの模様を開いたとき、男爵は、矢代の帰る方向を訊ねてそこまで一緒に乗車をすすめた。集りの気分のまだ失せない無遠慮なまま、彼は同車させて貰って坂を下って来た。

「そのうちわたしは旅に出ますからね。そこへ今度は遊びにいらっしゃいよ。旅さきならあまりうるさくないですから。」

男爵は矢代にそう云ってから、「来週はどうです。」