후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんのこころ
日本のこころ
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 日本のこころ(にほんのこころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,988자 · 16화면
もう二十年くらいも昔の話であるが、大学を出てすぐの頃、私は理化学研究所(現在の科学研究所)へはいった。そして寺田先生の助手として、三年間先生の実験室で働いた。
その頃の理化学研究所、というよりも理研といった方が通りがよいのであるが、その理研には、大学を出たての若い仲間がたくさんいた。同期の藤岡(由夫)君や、一年あとの菊池(正士)君、それに相対性理論でアインシュタインに大いに盾をついた土井(不曇)さんなど、元気のよい連中が十人近くも集って、毎週木曜日の晩に雑誌会をやって、皆が大いに気焔をあげていたものである。
丁度現在の量子物理学が生まれつつあった時代で、電子の波動性というとんでもないことを提唱したドゥ・ブロイの最初の論文を、たしか芝(亀吉)さんだったかが初めて読んだのも、この雑誌会であった。さすがに錚々たる御連中も、この論文にはいささか度胆を抜かれたようであった。何が何だか分らなくて、まるで夢のようなことをいってるということにして、片づけてしまった。
しかし引きつづいて、独逸でボルンやシュレーディンガーの論文が出て、波動方程式という名前も皆が知るようになった。