후리가나로 읽는 일본 고전
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いっすんぼうし
日本の古典童話
楠山 正雄
楠山 正雄의 日本の古典童話(いっすんぼうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,747자 · 50화면
ごらんのとおり、もう幾日も何も食べません。せめて観音さまにおすがり申して、生きるとも死ぬとも、この体をどうにでもして頂こうと思うのです。」
といいました。坊さんたちはそこで相談して、
「困ったものだな。うっちゃっておくわけにもいかない。仮にも観音さまにお願い申しているというのだから、せめて食べ物だけはやることにしよう。」
といって、みんなで代わる代わる、食べ物を持って行ってやりました。若者はそれをもらって食べながら、とうとう三七二十一日の間、同じ所につっ伏したまま、一生懸命お祈りをしていました。
いよいよ二十一日のおこもりをすませた明け方に、若者はうとうとしながら、夢を見ました。それは観音さまのまつられているお帳の中から、一人のおじいさんが出てきて、
「お前がこの世で運の悪いのは、みんな前の世で悪いことをしたむくいなのだ。それを思わないで、観音さまにぐちをいうのは間違っている。けれども観音さまはかわいそうにおぼしめして、少しのことならしてやろうとおっしゃるのだ。それでとにかく早くここを出ていくがいい。ここを出たら、いちばん先に手にさわったものを拾って、それはどんなにつまらないものでもだいじに持っているのだ。