후리가나로 읽는 일본 고전
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あいじょう
日本の名随筆 別巻15 色街
吉井 勇
吉井 勇의 日本の名随筆 別巻15 色街(あいじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,382자 · 6화면
その当時の思い出として、私が「祇園歌集」につづいて出した「祇園双紙」という歌集の中には、「逢状」と題する歌が三首ほどある。いずれも今となつては汗顔至極のものであるが、この歌を作つた時は、まだ二十代だつたのだから、若さに免じてお目こぼしを願つて置く。
渡されてうれしと君の笑ふときわれ逢状とならましものを
仇びとの名ある逢状ちらと見てわれや切なきもの妬みする
或るときは古逢状を取り出しむかしの恋を泣くと云ふかな
この歌でも語つている通り、この「逢状」というものには、何か近松の世話浄瑠璃と相通ずるような情味があつて、事実酔つて懐から取り出される逢状に自分のさつき書いてやつたものがあつたりすると、別にわけのある女でもないのに、何だか馴染を重ねた仲であるような気がして、遊里の味がしんしんと身にしみ渡つて来るような、浮かれ男の心持になつて来る。
一時は京都へ遊びに往く度毎に、知つている芸妓や舞妓達から、いろいろな逢状を貰つて来て、それを貼り交ぜにした小屏風でも作ろうかと思つたようなこともあつたが、何と言つてもまだその時分は部屋住の身の上、酒色に費す金はあつても、身辺の道具までは手が廻らず、千枚あまり逢状を貯めただけで、お流れになつてしまつた。