후리가나로 읽는 일본 고전
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かにのかい
日本の怪談(二)
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 日本の怪談(二)(かにのかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 80,664자 · 171화면
「庄鍛冶の老婆か、彼奴は達者すぎて、庄が困っておる」
と、漁師は笑いながら擦れ違った。
とにかく額か何処かに怪我があるか無いかを見れば判ると思いながら歩いた。そして、佐喜の浜へ着いて鍛冶屋を聞いて尋ねて往った。
鍛冶屋の庄吉は仕事場で仕事をしていた。庖丁らしいものを鉄床の上に置いてそれを鉄槌で鍛えていた。
飛脚は其処へ入りながら家の内に注意した。狭い屋根の下には仕事場の土間と土壁で土間を仕切った二間ばかりの座敷があった。飛脚はちょっとそれに眼をやったが、入口に袖屏風を建ててあって内は見えなかった。鍛冶は顔をあげて見知らない客を見た。その手ではやはり鉄槌を揮っていた。
「鍛冶屋さん、一つ馬の靴を頼みたいが」と、飛脚は云った。
「打ちましょう、まあ、一喫やり」と、鍛冶は柔和な声で云った。
飛脚は吹子のむこうへ往って其処の腰かけに腰かけ、煙草入を出して煙草を喫みはじめた。
「鍛冶屋さんは知るまいが、私は昔この辺に来たことがあるから、お前さんの家も好く知っておる、お父さんもお母さんも、まだに達者かな」
「親爺は、六年前に死にましたが、母はまだ生きております」
「そうか、お父さんは年に不足もなかろうが、それは惜しいことをした、お母さんは達者かな」