후리가나로 읽는 일본 고전
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せっしょうせき
日本の諸国物語
楠山 正雄
楠山 正雄의 日本の諸国物語(せっしょうせき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 75,040자 · 158화면
それは、玉の片かたの穴のまわりにたくさん蜂蜜をぬっておいて、絹糸に蟻を一匹ゆわいつけて、別の穴から入れてやるのです。すると蟻は蜜の香りを慕って、曲がりくねった穴の道を通って、先へ先へと進んでいくから、それについて糸もこちらの穴から向こうの穴までつき抜けてしまうようになるのだよ。」
といい聞かせました。
お百姓はそう聞くと小踊りをして、さっそく殿様の御殿へ行って、首尾よく玉の中へ絹糸を通してお目にかけました。
殿様はびっくりして、こんどもお百姓にたくさん、御褒美のお金を下さいました。
お隣のお使いは絹糸のりっぱに通った玉を返してもらって、へいこうして逃げていきました。その使いが帰って来ると、お隣の国の殿様も首をかしげて、
「信濃国にはなかなか知恵者があるな。これはうっかり攻められないぞ。」
と考えていました。
こちらでも、さすがにこれで敵もあきらめて、もう来ないだろうと思っていました。
四
ところがしばらくすると、またお隣の国の殿様から、信濃国へお使いが手紙を持って来ました。手紙といっしょに二匹の牝馬を連れて来ました。
「いったい馬なんぞを連れて来てどうするつもりだろう。