일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せっしょうせき

日本の諸国物語

楠山 正雄

楠山 正雄의 日本の諸国物語(せっしょうせき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 75,040자 · 158화면

아오조라 문고

」

こういって、向こうにこんもり森のしげった山を指さしました。

「ふん、それでなぜお祝いをするのだろう。」

と六部はたずねました。

「それはこういうわけでございます。あの山には昔から、どういう神さまをまつったのですか、古い古いお社がございます。年々秋のみのり時になりますと、この神さまの召し上がり物に、生きている人間を一人ずつ供えないと、お天気が悪くなって、雨が降ってもらいたいときには降らないし、日の照ってもらいたいときにも照りません。その上いつ荒らされるとなく田畑を荒らされて、その年の取り入れをふいにしてしまうものですから、しかたなしに毎年人身御供を上げることにしてあります。そして人身御供に上げられる者も、一切神さまのお心まかせで、神さまが今年はここの家の者を取ろうとおぼしめすと、その家の屋根の棟に白羽の矢が立ちます。矢の立つ家はきっと若いきれいな娘のある家に限っております。そして一度矢が立った以上、たとえ一粒種の大事な娘でも、七日のうちには長持に入れて、夜おそくお社の前まで担いでいって、さし上げるとすぐ、後を振り返らずに帰って来なければなりません。