후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんのずのうしらべ
日本の頭脳調べ
戸坂 潤
戸坂 潤의 日本の頭脳調べ(にほんのずのうしらべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,191자 · 20화면
併し実在の真の姿は主客未分で、主観を含まない客観は自然と雖もあり得ないというようなことを云う時、博士の思索は可なり心細いものであることを率直に告白せねばならぬ。だが生理学者で、之ほど現代哲学のことを利用出来る人は少ないのは事実だ。
慶応大学医学部の加藤元一博士とその一番弟子である林髞博士も亦、生理学者だ。加藤博士はその所謂不減衰学説の実験を以てソヴィエト・ロシアを驚かせたが、それが氏を「東洋のアインシュタイン」(九州に学会があった時新聞にはかつてそう書いてあった)となしたかどうか私は知らぬ。林博士はパヴロフの門をくぐったことで有名であり、そこから条件反射学に基いた一種の世界観を用意してもいるようだ。感触の新しい生理学者である。直木賞を貰った木々高太郎は、氏の才気横溢たる処を示している。
医者で文化的に最も大きな存在は内科医入沢達吉博士だろう。その弟子三千人、孔門に匹敵するとみずから称している。停年制の有名な主張者であったが、その主張をみずから実行して東大教授をやめてから、侍医頭となった。後対支文化活動のため奔走した。スケールの大きなこと、日本医学の大御所と云うべき処で、リベラリストとしての名も高い。