후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,829자 · 25화면
三
「なんというめめしいことを仰しゃるのです、戦場へゆくばかりがさむらいですか、からだが丈夫で武術にも達していて、それでも留守城へお残りなさるかたがたくさんあります、ここにも御奉公の道はあるはずでしょう、兄上さまに万一のことがあれば、あなたは和地の家を継ぐべきひとなのですよ、そんなめめしいことは二度と仰しゃってはいけません」
「あね上にはおわかりにならない」郁之助は叫ぶように云った、「留守の番として残るのと病弱でお役にたたないのとはことが違います、けれどそれは、申上げてもおわかりにならない」
そして腕で面を押えながら、逃げるように家のなかに走り去った、かれは伊緒よりひとつ下の十六歳であった。
三
良人が出陣していった翌日から雪が降りだした。こまかな、かわいた雪が、さらさらと一日じゅう降り、夜になってやんだとおもうと、あくる朝はもっとひどくなり、それから三日のあいだ小歇みもなく降りつづけた。その雪のなかで、とつぜん父が死んだ、戦場におくれた落胆がこたえたのか、知らぬまに痼疾がそこまですすんでいたものか、ひどくあっけない、朽木の折れるような死だった。迎えをうけて伊緒が実家へはせつけたとき、八郎右衛門はもうかの女をみわけることさえできなかったのである。