일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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にほんふどうき

日本婦道記

山本 周五郎

山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,765자 · 21화면

아오조라 문고

三

三

上杉家の若き主君、弾正大弼治憲は高鍋藩秋月家の二男にうまれ、十歳のおり上杉家へ養子にはいった。ひじょうに英明の質で、家督を継ぐとともに重役のうちから竹俣美作、莅戸善政のふたりを抜擢し、かなり思いきった藩政の改革をはじめた。ところが重臣たちの中にその改革をこころよからず思う者がいて、とかく家中に円満を欠くところが多かった。その人々が五十カ条に余る訴状を持って治憲にせまり、竹俣、莅戸一統の罷免と、政治復旧とを強要したのである。重臣が七人そろってのことだし、治憲はまだ若く、一時はどうなることかと危ぶまれたが、果断よく機先を制して七重臣を抑え、ついに大事にいたらずして鎮めることができた。

菊枝がすべてを知ったのはかれらの罪科がきまってからだった。千坂対馬と色部修理は知行半減、隠居閉門。須田伊豆、芋川延親は切腹。その他の三人は閉門のうえに三百石召上げということである。そして事に坐して退身した人々の中に登野村三郎兵衛もいた。

「かれはみずから扶持を返上して退身したそうだ」

兄の門十郎が話して呉れた。

「なんでも館山の二十軒にしるべの農家があるそうで、老母をそこへ預け、自分はすぐに退国するというはなしだ、……いまにして思えば、不縁になったのは不幸中の幸いだったな」