후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,032자 · 22화면
いるのですよ」
「申しわけございません奥さま」八重はひたと両手で面を掩った、「……おゆるし下さいまし」
なお女はじっと八重の啜り泣くさまを見ていた。喉へせきあげる嗚咽の声も、ふるえ戦く肩も、言葉以上のものを痛いほど明らさまに表白していた。女でなければ理会しがたい心の秘密、女から女だけに通ずる微妙な心理、それがなお女と八重とをじかに結びつけるようだった。
「若旦那さまのお心も……」と、八重は噎びあげながらいった、「……旦那さま、奥さまの思し召も、わたくしには身にあまるほどうれしゅうございました、あのお言葉だけでも、女と生れて来た甲斐があると存じました。……お受け申すことができたら、そう考えますと、あんまり仕合せで、本当とは思えなかったくらいでございました、でも、……お受け申してはならぬと気づきました、お受け申しては、御恩を仇で返すことになると存じました、もしゆくすえ若旦那さまのお名に瑕のつくようなことでもございましたら、死んでもお詫びはかなわぬと存じまして……」
「では、おまえも平三郎は嫌いではなかったのね、少しは好いておいでだったのね」
「……奥さま」
八重は耐え兼ねたように、声をあげて泣き伏した。