후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,672자 · 20화면
安房守昌幸は信之にとって父、幸村は弟にあたる、父子兄弟は箕輪でいっしょになり、徳川軍の旗下へ参加する筈だった。松子は実家にいるころ、真田氏のことはしばしば耳にしていた。安房守昌幸は軍師としては当代ならぶ者なしという評をもっていたが、その行蔵にはかんばしからぬ多くの過去がある。かれは初め甲斐の武田晴信(信玄)に仕えていたが、武田家のゆくすえをみきって織田信長に貢し、やがて上杉景勝の幕下へついた、ついで北条氏直に臣下の礼をとり、転じて徳川氏の属となった、しかし間もなく沼田城の去就について、上杉景勝に二男幸村を質として庇護をたのみ、徳川氏に鉾をかまえた。かくて豊臣秀吉が天下を平定するや、しるべの案内を乞うて恩顧をたのみ、上杉氏に質としておくった幸村をとりかえした。北条氏ほろびて徳川家康が関東を領することになり、沼田城もその管下にはいったとき、昌幸はあらためて長男信之を質としたので、家康はこれに沼田城の本領を安堵させたのである。戦国の世のことゆえ向背のつねならぬはさして咎むべきではないにしても、一世の軍師とうたわれる人にしてはあまりに節操のない経歴である。